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a2i@名古屋「Googleアナリティクス 初心者が乗り越えるべきポイント」参加レポート

2013年8月7日(水)にウインクあいちで開催された、アクセス解析イニシアチブ主催「Googleアナリティクス 初心者が乗り越えるべきポイント」に参加をしました。

講師は株式会社プリンシプルの木田和廣さんです。

木田さんについて

木田さんのセミナーに初めて参加させていただきました。初心者向けということもあるとは思いますが、とても分かりやすい解説で最初から最後まで楽しんで学ぶことができました。特に「例え」の多さと分かりやすさが印象的で、聞き慣れない用語が多いアクセス解析ですが、すんなりと自分の体験に置き換えて理解することができました。

木田さんは、

  • GoogleAnalytics公式ヘルプフォーラムで最上位にして唯一のレベル12ユーザー(1,700回以上質問に回答)
  • 日本で160名しか保有していない、GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)で直近のテストの得点が98点

など、私がご紹介するまでもなく大変著名な方ですね。

第1部:今更聞けないGoogleアナリティクス

そんな木田さんのお話の中で、印象に残ったことや今後活用したいことを、書きながら復習していきます。

第1部「今更聞けないGoogleアナリティクス」で、木田さんが強く強調されたことのひとつが、

  • 「アクション(改善する)」について

Webサイトには必ず目標があり、その目標を見誤ってはいけない。「こんなにたくさん見られてるなぁ〜」ってデータを見て、にやにやしているだけではなく、サイト最適化をするべく仮説に基づいた「アクション」をして、その評価をすること。それがゴールである、といった内容でした。

また、その「アクション」を成果につなげる為のPDCAサイクルに従う必要性、Googleアナリティクスはその為のツールであることをお話されました。

トラッキングビーコンの確認アドオンの紹介

トラッキングコードが正しく動作されているか、設置されているかを確認できるChromeのアドオンです。「アクセス解析のプロの方々なら皆さん使っていると思いますよ。」とのことですで、私も早速入れました。

コンバージョン

「売上増加につながる「アクション」を起こせるようになるためには、コンバージョンを正確に捕捉する。」

目標はGAを導入しただけでは出てきませんので、自分で目標設定をする必要がありますが、私はGAを導入し始めの頃は目標の設定をしていませんでした。

「アクション」をする為には目標設定は必ず設定する必要があり、コンバージョンを正確に捕捉することで、売上増加につながる「アクション」を起こせるようになるというお話でした。

  • キーワード「●●●」で訪問した人のコンバージョン率が高い → そのキーワードでSEOを実施しよう

逆を言えば、コンバージョンを正確に捕捉できないと、売り上げ増加につながるアクションは起こせないということですよね。「本当にこれが目標でいいのかな?」ってことありませんか?目標を見誤ると意味の無い設定になってしまうので、Webサイトの目標をきちんと理解した上で目標の設定をする必要がありますね。

キャンペーントラッキング

メルマガやプレスリリースなど、「URLパラメーター」を利用して、キャンペーンと位置づけてレポートとして作成することができます。

URLパラメーターは利用していたんですが、キャンペーン識別用パラメーターがあることは知らなかったので、今後メルマガ配信をする場合に使いたいと思います。

パラメーター付きURL生成ツールが紹介されていたので、メモしておきます。

また、以下のブログで注意点を書かれているので、こちらもメモしておきます。

第2部:成果を上げるGoogleアナリティクス活用法

ターゲットトラフィクの発見

ターゲットトラフィックをみつけるための「セグメント」の考え方、Googleアナリティクスにある、セグメンテーションの機能の解説をされました。

セグメントについて

サイト全体はいくつものセグメントでできていて、均一ではない。高いコンバージョン率をもつセグメントがターゲットトラフィックであり、それをみつけ増やす必要がある。

この話を受けて、なんでセグメントしたり絞り込んだり必要があるのか、すごく納得!しました。全体をまんべんなく見ていても見えてくるものじゃなくて、セグメントすることではじめてターゲットトラフィックをみつけることができるということなんですね。

セグメンテーションの機能

  • 通常のレポート
  • アドバンスフィルタ
  • プロファイルに対するフィルタ
  • カスタムレポート
  • アドバンスセグメント

これらの機能を使うことで絞り込んでみることができます。

ターゲットトラフィックの発見

ECサイトの「トップページ」「カテゴリーページ」「ブランドページ」「商品ページ」からは拾えない潜在顧客ニーズを拾うための「特集ページ」を例に、

  • 特集ページの効果測定の方法
  • 発見したターゲットトラフィックから、ターゲットセグメントを増やす施策

を解説されました。

効果測定の方法は、アドバンスセグメントで「特集ページを見た訪問」を作成して、

  • サイト全体
  • 特集を見ていない訪問
  • 特集を見た訪問

でコンバージョン率を比較することで、その特集ページがターゲットセグメントかどうかを知ることができます。


Analytics初心者が見るべき5つのレポート

5つの中で、「コンバージョン経路レポート」をみたことがなかったので、メモしておきます。

コンバージョン経路レポート


コンバージョン経路レポートはコンバージョンをしたユーザーの経路をみることができます。ユーザーは1回目の訪問でコンバージョンするわけではなく、何度か訪問して他と比較・検討してコンバージョンするものなので、何度目かのコンバージョンしたトラフィックではなく、最初のトラフィックも知る必要があるといった内容でした。

  • コンバージョン>マルチチャネル>コンバージョン経路

でみることができます。

組織を動かす5つの意味付け

  • トレンド
  • 構成比
  • 前年同期比
  • サイト全体との比較
  • 金額換算

これらの面から、社内への伝え方を解説されました。

「直帰率は◯%です。」ではなく、「直帰率は◯%です。商品ページの直帰率は全体よりも◯%も高いです。だから、◯◯しましょう。」

Googleアナリティクスを活用して成果をだすには、上記のようにデータに意味付けして伝え、組織としてアクションを起こす必要があるということです。

そうですよね、私も「あなたの体重は〇〇キロです。」より、「あなたの体重は〇〇キロです。去年より3キロも増えています。だから、基礎代謝上げる為に筋トレして、脂肪を燃焼させましょう。」って言われた方が、現実を知って筋トレしなきゃ!って思いますもん。

まとめ

「こんなに訪問者が増えたー(にやにや」から卒業する方法がつまった3時間でした。全体を通して使い方は知っていることの方が多かったですが(私もちょっとは成長したな!)さらに理解が深まりました。また活用編については「納得!」と思える内容が満載でした。

木田さんの話し方がとても面白くて分かりやすくて、すっかりファンになりました!また木田さんのセミナーが名古屋であったらぜひ参加したいです。


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日比野(ひびの)ななえ

Googleアナリティクスの使い方やアクセス解析について書いてます。

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