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ベースキャンプ名古屋がオープンして1ヶ月。頭の整理。

(この記事は、ベースキャンプ名古屋がオープンして1ヶ月経った、2012年10月に書いた記事です。)

ベースキャンプ名古屋がオープンして一ヶ月が経ったので、改めて今思う事を書いてみようかな。頭の中で色々な思いがあっちこっちに飛び交ってるので、きっとまとまりの無い文章になるし、きれいな文章にもならないと思うけど。個人的な想いを自由に書いて行きます。

ベースキャンプで今までこんなことやりました、これやりました、あれやりました、これからさらにこんなことやってがんばりますとかじゃ無くて、今自分の中にあるものを吐き出したいと思います。

コワーキングってなに?っていったら「オープンなスペースを共有しながら仕事を行い、場所の共有だけでなく利用者同士でコミュニケーションを図り、コミュニティを確立して、仕事上での相乗効果を期待できるワークスタイル」ですよね。コラボしたりとかね。知らない人同士でも、そこに居合せたら、話すようになって、一緒にこの仕事やりましょうよ!みんなでこんなイベントしよう!とか。アイディアとか時間とか場所とかシェアしましょうよ!っていうのがコワーキングだと私は認識してます。

頭では理解できるけど、コワーキングってどんなかんじ?ベースキャンプって何ができるんだろう?私の役目はなんだろう?ってずーっと考えてて。自分だったらコワーキングに何を求めるんだろう。まだコワーキングってつかめてないのかも・・・。ってぐるぐるしてまして。それって一番大事じゃない?そこふわふわしながら皆に来て下さい!って言っていいの?って自問自答してまして。

そんな中、ふと思い出したのが、若い頃にオーストラリアのバックパッカーで暮らしていた頃のこと。あれも一種のコワーキングスペースみたいなもんじゃない?って。なんだか共通点も多いし、あの頃の体験が今活きるんじゃないかな?と思い、あの時どんな気持ちでバックパッカーで暮らしていたかなーと思い出してみることにしました。 (ぐぐったら、バックパックを背負って低予算で国外を旅行をする人のことをバックパッカーっていうみたいだけど、当時私たちは泊まる宿のこともバックパッカーっ(略してバッパー)て呼んでたので、ここでもそう呼びます。)

当時のバックパッカーの暮らしとコワーキングスペースを照らし合わせながら、ちょっと気持ちと頭の整理をしてみます。これで今後のヒントがみつかれはいいな。

バックパッカーとコワーキング

バックパッカーとの出会い

オーストラリアで暮らしていた時の話。当時20歳になったばかり。 オーストラリア生活の当初2ヶ月間は、ブリスベンでホームステイしながら語学学校行って普通の留学生ぽい生活してたんだけど、なにか物足りなくてもっと違う刺激がほしくて、3ヶ月目からはシドニーに移り住む事にしました。シドニーに着いた初日、これからどこに住むとかどこに泊まろうとかなにしようかとか決めてなくて、ひとりだし、英語も全然話せないし。これから住むところ探さないと・・・と思いウロウロしていたところ見つけたのが、入居者募集のチラシが貼ってあった「バックパッカー」。長期入居者募集してるし、一日からでも泊まれる。おぉ!いいね!ここにしよう!と入居を決め、それから半年ほどそこで暮らしました。

「長期入居者/一日からでも泊まれる」これってコワーキングの月会員とドロップインのシステムと一緒ですよね。そして、さらにこのバックパッカーでの暮らしがとってもコワーキングに似てるんです。

ホストの役目

新しい人が入るとバックパッカーのオーナーが紹介してくれるんです。「ナナ!彼はニュージーランドから来てるジョンだよ!先生やってるんだって!英語教えてもらいなよ」とか。「ナナ!昨日から入ったミキだよ。日本からきたばかりだから、仲良くしなね!スーパーの場所とか色々教えてあげたら。」とか。オーナーは別におしゃべりが上手でもないんですよ。普通のおじさん。性格は穏やかで控えめで、グイグイくる人じゃなくて程よい距離感を保ってくれる人で。とてもきれい好きで、バックパッカーでこんなきれいな宿はめずらしい!ってよく旅行者に言われたほど、お掃除好きな人でした。

これってベースキャンプでいう私の役目ですよね。実際にこうやって紹介してもらって、利用者の人達と仲良くなっていました。そのうちに生活に慣れてきた頃には、自分が紹介する立場になることもありました。そしてそこから自然にコミュニティが発生していました。今振り返るとコワーキングで生まれる人のつながりと似てるなーと。

共同生活

部屋は相部屋です。住人は20くらい?私の部屋は6人だったかな、2段ベットが3つで6人部屋。もちろんトイレやシャワー、リビング、キッチン、ランドリー、生活する全ての場所が共同です。共同生活ですからトラブルも起こりますが、そもそもそこに集まる人達ってもともと神経質な人っていないんですよね。そしてオーナーが毎日きれいに掃除をしてくれるし、トラブルが起これば仲裁に入ってくれるし、6人部屋でもまったく窮屈な感じは無く、逆に周りとの距離感が心地良く暮らしていました。

コワーキングスペースは共同生活とまではいかないけど、場所を共有して仕事をします。共有する場所を居心地の良い場所に保つ。これはとっても大事ですよね。人との距離感とかものの感じ方とか人によって違うけど、それを調整することもしなきゃいけないんですよね、きっと。

設備

当時は気づかなかったけど、あのバックパッカーにほとんど不満がなかったのは、オーナーは私たちが暮らしやすいようにと、色々設備を整えてくれていたことが大きな要因のひとつなのかな。

キッチンには皆が同時に使えるようにって複数の調理器具を揃えてくれてたし、日本人の為に炊飯器を置いてくれたり、冷蔵庫もみんなが小さいって言うから大きいの買ってくれたりしてた。いつも「ナナ、生活に不便なことない?大丈夫?あったら言ってね。」って声かけてくれてたなー。

そういえば、最初は各部屋に鍵がなかったんですよ。アットホームなバックパッカーだからと言ってもさすがに鍵がないのはどうなの!ってなったから、各部屋にオートロックの鍵もつけてくれたしね。でもガチャガチャすると簡単にロックが外れる安い鍵だったんだけどね。

ベースキャンプも設備にはこだわってるんですよ!仕事をする上で不便なことがないように考えてます。今後、ベースキャンプを利用する人達の声を聞いてそれを反映していくことで居心地の良い、快適な環境を提供していけるんだろうな。声を聞かなくなったら、きっと進化のない、自己満足な場所になってしまのかな。

コミュニティ

週末になるとみんなでプールバーに行ってビリヤード大会を開催してました。あとキッチンが共同だからみんなで料理つくったり。私、当時ほとんど料理したことなかったからみんなに自炊の基礎を教えてもらいましたね。さらに派生して、他のコミュニティのパーティーに呼んでもらって、また新しい出会いがあったり。日本人同士で全国のローカルルール全対応の大富豪大会とか、楽しかったなー。

こじつけてる訳じゃないけど、今後ベースキャンプではじまる「部活」ぽい!(※現在は部活ではなく、「〇〇の日」です。2014/12/13 追記 )

その日そこにいる人達で何かをシェアする。当時「料理部」的なかんじで毎週日曜日の夜にその日いる人達で料理を作ったりしてたんですよ。その中で「この調味料おすすめだよ!」とか、ちょっとした料理のテクニック教えてもらったり。似てるんですよ、ほんとに!思い出せば出す程似てる!

あと、3ヶ月程現地のネイルのスクールに通ってたんですが、練習台が必要で、夜な夜なバックパッカーにいるオーストラリア人の暇してるお兄さんに練習台になってもらったりもしてました。「ナナ!俺を練習台にすればいいよ!」って。

途中、バックパッカーでの生活を離れて住み込みでオーストラリア有数の高級住宅街でハウスキーパーを4ヶ月ほどしていました。やっていうくうちに大変なこともあり悩み、若い私は3ヶ月しか続かなくて落ち込んでいたんですが、またバックパッカーに戻った時に、そこに自分の居場所があったことが救いでした。

勉強会・情報収集

オーストラリアの周遊した人が最後にやってくるのがシドニーってパターンが多くて、シドニーで暮らしていた私はよく旅の話をきかせてもらいましたね。それを聞いて「私も行きたい!」と思い立ち、バックパック背負って、バスと鉄道で3ヶ月ほどかけてオーストラリア半周の個人旅行をしてきました。旅行にでる前に、色んな旅人の話を聞いたり、相談したりしてプランを練りました。

そうやって、バックパッカーにいれば旅行の体験談が聞けたり、情報が入るんです。そしてそれを形にする力がみなぎるんです。「私もそれやりたい!よしやろう!」って。

ベースキャンプも勉強会に参加したり部活にでたりすることで、ノウハウや技術を学んだり、情報収集ができます。そしてやりたいことを形にすることのできる場所なんです。よね。

私の役目

このブログを書く前にアルバムを見て懐かしんでキャッキャしてたので、もしかすると思い出フィルターがかかってるかもしれませんが、だいたいこんな感じだったと思います。

思い出の写真を見ながら当時の気持ちが蘇ってきました。ひとりが寂しくて不安で、生活する情報が欲しくて、人との繋がりと、自分の居場所と、自分を向上させる刺激が欲しかった。それが手に入るからあそこで暮らしていたんだ、と振り返るとそう思います。

コミュティは集まった人たちから自然にできるもの。その環境を用意して維持することが私の仕事、なのかな。

だいぶ頭がすっきりしました。「オープンなスペースを共有しながら仕事を行い、場所の共有だけでなく利用者同士でコミュニケーションを図り、コミュニティを確立して、仕事上での相乗効果を期待できるワークスタイル」を形にできるヒントがみつかった気がします。

ちなみに、私がそのバックパッカーに住み始めた時はオープンしたばかりで、私を含め3人しか住人がいなかったんです。それから半年経つ頃には満室でお断りするくらい人気バックパッカーになりました。ベースキャンプも半年後にはきっと活気と笑顔が絶えない賑やかなコワーキングスペースになっているはずです。半年後が楽しみ!


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